春・一
立春
寒さのさなかで、日が少しずつ長くなる頃です。春が完成した日ではありません。まだコートの季節の土地がほとんどです。
一手 窓を一枚、水で拭く。
暦
太陽の位置で、一年を二十四に分けた暦です。日付は年によって一日ほど動きます。下の月日は目安です。2026年の立冬は、11月7日の夕方です。
吉凶は書きません。各節気に、家の中で終わる一手だけを置きます。この号の位置は立冬です。前後だけ眺めれば足ります。
春・一
寒さのさなかで、日が少しずつ長くなる頃です。春が完成した日ではありません。まだコートの季節の土地がほとんどです。
一手 窓を一枚、水で拭く。
春・二
雪が雨に変わる土地が出てきます。道が濡れた翌朝は、靴の乾きが遅れます。
一手 濡れた靴を、乾く場所へ一足だけ移す。
春・三
土の中の虫が動き出す、とされる頃です。庭がなくても、植木鉢一つで足ります。
一手 鉢の受け皿を洗って、戻す。
春・四
昼と夜の長さが近づく頃です。机の上を全部片づける必要はありません。半分で、夜の見え方が変わります。
一手 机の右半分だけ、空にする。
春・五
空気が明るく感じられる頃です。午後に回すと、洗濯物が日に追いつかない日があります。
一手 洗濯を、午前のうちに出す。
春・六
春の雨が、穀物を潤すとされる頃です。傘の置き場所が、玄関の奥になっている家が多い。
一手 傘を、玄関の手の届く位置へ戻す。
夏・七
夏の入口です。朝と夜の温度は、まだ揃いません。掛布団を替えるかどうかは、その夜の室温で決めてください。
一手 薄い掛けを、押入れの手前まで出しておく。
夏・八
草木が満ちてくる頃、とされます。花が手元になくても、水を替える習慣だけ先に置けます。
一手 花瓶があるなら、水を朝のうちに替える。
夏・九
稲や麦の種を蒔く頃の名前です。都市部では、雨の準備のほうが先に来ることがあります。
一手 玄関に、小さめのタオルを一枚。
夏・十
一年で昼が長い頃です。照明を急いで点けると、夜の始まりが早くなります。
一手 外が明るいうちは、天井の灯を一つ残して消す。
夏・十一
暑さが積み重なる前の頃です。飲み物は、濃く淹れすぎないほうが、夕方まで持ちます。
一手 麦茶か水を、いつもより薄く用意する。
夏・十二
いちばん暑い頃の目安です。用事を増やす季節ではありません。昼間の外出を、一本短くするだけで足ります。
一手 昼の用事を一つ、朝か夕方へ移す。
秋・十三
暦の上の秋です。暑さは残ることが多い。夕方に窓を開けるかは、風を見てから決めてください。
一手 窓を開ける前に、外の空気を手の甲で確かめる。
秋・十四
暑さがやわらぎ始める土地があります。夏の寝具は、乾かしてからしまうと、来年に使えます。
一手 しまう前に、風のある日陰で一晩乾かす。
秋・十五
朝の草が濡れる頃です。薄い上着が、椅子の背にあると、出がけに思い出せます。
一手 薄い上着を、椅子の背へかけておく。
秋・十六
昼と夜がほぼ等しい頃です。夕食を少し早めると、暗い台所で急がなくて済みます。
一手 夕食の仕度を、十五分だけ早める。
秋・十七
露が冷たくなる頃です。毛布は、使う夜の直前に押入れから出すと、湿りを防げます。
一手 毛布を出して、半日だけ風に当てる。
秋・十八
霜の知らせが来る頃です。柿の季節が本格になる土地が多くなります。朝の床が冷たいなら、靴下が先です。
一手 薄い靴下なら、一枚足す。
冬・十九 この号
冬の完成ではなく、入口です。2026年は11月7日の夕方に交節します。柿はまだ甘く、湯たんぽは土地によって、出す夜としまっておく夜に分かれます。
一手 甘い柿を四つに切り、照明を一段落とす。読みものは柿のテキストから。
冬・二十
山では雪、街ではまだ雨、という日があります。湯たんぽの有無は、その土地の夜の温度で決めてください。
一手 押入れの湯たんぽの位置だけ、確認する。
冬・二十一
雪がまとまって降り始める頃の名前です。降らない都市もあります。玄関の濡れたままを、翌日に残さないことだけ共通です。
一手 玄関マットを乾かし、鍵の場所を一つにする。
冬・二十二
夜がいちばん長い頃です。柚子湯は、入る人だけ入ればいい。早く布団に入る夜に向いています。
一手 翌日の予定を一つ減らし、消灯を早める。
冬・二十三
寒の入り、と呼ばれる頃です。年賀状の前に、書きかけの数行を終わらせておくと、一月が軽くなります。
一手 書きかけの文を、一つだけ終える。
冬・二十四
寒さのいちばん深い頃の目安です。鍋の湯気で十分な夜があります。春の仕度は、まだ急がなくていい。
一手 鍋を一つ。春の買出しは、立春のあとでよい。