読みもの 03 夜
湯たんぽは、まだ枕元に置かない
立冬に湯たんぽを出すかどうかは、土地の問題です。北海道では、もう冬の道具です。太平洋側の都市部では、まだ押入れの奥でいい夜があります。沖縄では、さらに話が違います。
日本全体に向けた「今夜は出しなさい」は、この編集室には書けません。下の二つは、自分の部屋へ聞くための分かれ道です。どちらを選んでも、出す夜の注意は共通です。
まだしまっておく夜
足の靴下を一枚厚くする。布団は、晴れて風のある日に干す。立冬の天気は、ここでは予報しません。窓を見てから決めてください。道具を全部出す夜ではありません。立冬は、冬の完成ではなく入口です。
出すと決めた夜
製品の表示が先です。金属か、やわらかい樹脂かで、入れてよい湯の温度は違います。沸騰したての湯を、表示を見ずに注がない。カバーを必ず通す。肌へ直接当てない。朝、残った湯は捨て、口を開けて、からからに乾かしてからしまいます。湿ったまま押入れへ戻すと、次の夜に出せなくなります。
部屋全体の暖房を強くする前に、足もとと、布団の一枚を見てください。体と部屋は、同じ温度でなくていい。
了